今年は「EV元年」と呼ばれ、電気自動車が広まり始めました。さらに普及するための最大の壁はマンションなど、集合住宅に充電設備がないこと。そんな中、きょう東京都の小池知事が視察したモノは…
「(値段は)上がりましたね、なるべく(車に)乗るのを少なめにしています」
「高い、20~30円高くなってるのかなと思います」
去年から今年にかけ、ガソリン代は高騰し、現在も高止まりしています。そんな中、徐々に広まり始めたのがEV=電気自動車です。
今年「カー・オブ・ザ・イヤー」は初めて軽のEVに。自動車業界は“EV元年”と沸き立っています。
一方で…
「EVはEVでいろいろ大変だし、まだ充電設備が少なすぎるのでガソリン車です。アパートです」
「マンションの人全員が車持ってるわけじゃないので、自分が電気自動車買ったからといって、つけてくださいとかは難しいのかなと思います」
アパートやマンションにおける充電設備です。EVの購入を検討する人たちへのアンケート調査では、「集合住宅に充電設備がないとEV購入が難しい」という回答が88%に上りました。
一軒家に住む人は、自宅から電源を引いて充電することができますが、都心に多い集合住宅の駐車場には、住民の合意形成が難しいなどの理由で充電設備が設けられていないケースが大半なのです。
こうした中、小池東京都知事がきょう視察したのは、「蓄電池」付きのEV急速充電器を作るスタートアップ企業です。
小池百合子 東京都知事
「これまで蓄電という部分、貯めるというところの部分があまり着目されていなかった。まさにそこがスタートアップの出番になります」
▽一般家庭ではフル充電までに丸一日かかりますが、▽日本最大級の蓄電池工場を建設中のスタートアップ「パワーエックス」が開発した「超急速充電器」は30分に短縮できるといいます。
その秘密は充電器の横にある「蓄電池」です。「パワーエックス社」は来年夏、都内など10か所に充電ステーションを設置し、2030年には集合住宅も含め、全国に7000か所まで拡大することにしています。
小池百合子 東京都知事
「東京都として2030年カーボンハーフ、2050年にはゼロエミッションという大きな目標を掲げております」
東京都議会は今月、全国で初めて新築の一戸建て住宅に太陽光発電のパネル設置を義務化する条例を可決。再生可能エネルギーも含めたEV充電網の整備が加速しています。
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