2026年度から休校になる高知県黒潮町の田ノ口(たのくち)小学校で22日に卒業 式と休校式が開かれました。これまで139年の歴史を刻み続けてきた学校の卒業生からは休校を惜しむ声が聞かれました。

田ノ口小学校は1886年=明治19年に開校し、児童の数は最も多い時で200人を超えていましたが、年々減少。現在は6年生3人と2年生2人だけとなり、2025年度末で休校します。卒業式では東卓志(ひがしたくし)校長から6年生に最後の卒業証書が手渡されました。

(2年生)
「ダンスが分からない時に教えてくれてありがとう。ダンスが上手でとてもかっこよかったです」

5人の児童はこれまで複式学級で学びを深め、兄妹(きょうだい)のような距離感で互いに助け合ってきました。

(東卓志 校長)
「ぜひふるさとのことを学び、ふるさとを愛し、ふるさとを語れる人に育ってほしいと思います。田ノ口小学校で苦楽を共にしてきた同級生はこの3名だけです。いつまでも大切な仲間でいてください」

拍手で送り出される6年生、花束を受け取り、笑顔で花のアーチをくぐりました。

(松本貫汰くん)
「人数は少なかったけど、みんなで遊んだりして楽しかった。最後だから寂しいです」

(有友日葵さん)
「(開校から)139年続いて最後だからすごい緊張したけど楽しく卒業できて良かったです。(中学校では)いろんな人と話してたくさん友達を作りたいです」

(深木遥真くん)
「緊張したけど最後までやり切れて良かったです。みんなで休み時間とかにたくさん遊んで楽しかった」

教室に戻った児童たちを迎えたのは…放課後子ども教室の支援員が描いた似顔絵です。

(黒潮町放課後子ども教室 和田典子 支援員)
「卒業生の笑顔が好きやったので、みんなが喜んでくれるかなと思って描きました」

最後となる学級活動では担任の先生から修了証書と通知表を受け取った児童たちは、感謝の気持ちを込めて花束を贈りました。

思い出をつづったスライドショーも披露。PTAからのサプライズプレゼントです。

仲間との楽しい時間が次々に思い起こされ、笑顔いっぱいの新たな旅立ちとなりました。

午後からは地域の人や卒業生らが集まり、休校式が開かれました。139年の歴史を紡いできた田ノ口小学校。これまでに2641人の卒業生を送り出してきました。

卒業生からは休校を惜しむ声が相次ぎました。

(卒業生)
「時代の流れでやむを得ないところもあるのですが、まあ残念な限りです」

(卒業生)
「自分たちが育ってきた思い出のある校舎なので、感謝の気持ち。そういう思いで来ました」

(卒業生)
「私も娘も孫も3代お世話になっていましたので、やっぱり(学校が)なくなるのは非常に寂しいです。(休校は)仕方ないですね。でも寂しい。非常に寂しいです」

学び舎で過ごした楽しい思い出は、いつまでも卒業生の心に残り続けます。

なお、田ノ口小学校のほか、土佐清水市の足摺岬小学校、四万十町の川口小学校、須崎市の南小学校、合わせて4つの小学校が、2026年度から休校となります。