結果は同じでも言い方を工夫…トランプ大統領の受け止めは

高柳キャスター:
対米投資、そして日中関係については一定の成果が得られたなかで、大きく注目されていたのが中東情勢についてです。

トランプ大統領は日米首脳会談より前に、日本を名指しする形で、艦船派遣の期待を表明していました。

今回の首脳会談でも、自衛隊派遣など難しい要求をされる懸念がありましたが、結局そのような事態にはなりませんでした。これをどう乗り切るのかという戦略を練るのに、日本政府はかなり苦労を強いられたのでしょうか。

TBS報道局政治部 官邸キャップ 中島哲平 記者:
防衛大臣や外務大臣も、首脳会談の前に何度も会談をしています。

高市総理は、日本メディアの取材の際には「日本の法律の範囲内で、できることとできないことがあると説明した」と発言しています。

しかし実際、私たちの取材によると、高市総理はトランプ大統領に「日本としてできることをやる」と伝えたそうです。

憲法や法律の都合によりできることとできないことがあるなかでも、日本のメディアに対しては、どちらかといえば「できないこともある」ということをちゃんと説明したというトーンで伝わっていると思います。

一方で、トランプ大統領に対しては「法律の範囲内でできることをちゃんとやります」という言い方をしており、結果は同じですが、少し言い方は工夫したようです。

高柳キャスター:
すごく慎重な言葉選びが試されるなかで、日本政府は首脳会談前に周到な準備を重ねていました。

政府関係者によると、冒頭の挨拶はアメリカへ向かう機内で、少なくとも4回練り直しを行っていたということです。

高市総理の「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っています」という発言に関して、手放しでヨイショしているようにも聞こえるニュアンスですが、暗に「平和と繁栄のためにイランへの攻撃をやめましょう」と伝えているとも取れる言い方となっています。

トランプ大統領を怒らせずに、言いたいニュアンスを伝える言い回しをギリギリまで調整していたということでしょうか。

TBS報道局政治部 官邸キャップ 中島哲平 記者:
会談で何を話すのか、そして話す順番の組み立ても含め、かなり工夫をされていたようです。

ただ、「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っています」という発言も、実際トランプ大統領にどのくらいちゃんと真意が伝わったのかはわかりません。

トランプ大統領も早速「イランがホルムズ海峡を開放しなければ、イランの発電所を攻撃する」と発言するなど、戦闘を止めようという姿勢がまだ見えないため、今後も注目していきたい点です。