安曇野市で去年、娘に頼まれ車内で練炭に火をつけて殺害したとして、嘱託殺人の罪に問われた男に執行猶予付きの判決が言い渡されました。

嘱託殺人の罪に問われたのは、広島県呉市の78歳の男です。

起訴状などによりますと、男は去年10月、安曇野市に住んでいた当時48歳の娘に頼まれ、市内の駐車場に停めた車の中で練炭に火をつけて、一酸化炭素中毒にさせ殺害したとされます。

これまでの裁判で、検察側は「殺意をもって犯行に及んだ」として拘禁刑3年を求刑。

弁護側は「自殺ほう助に留まる」として執行猶予付きの判決を求めていました。

きょうの公判で地裁松本支部の廣瀬裕亮裁判官は、「練炭や七輪を購入し人目に付きにくい場所を探すなど、主体的に関与した」とし、嘱託殺人罪を認定。

その上で、1年ほど前から「死にたい」と繰り返していた被害者を思いとどまらせようとしていたことなど、くむべき事情もあったとして、拘禁刑3年・執行猶予5年の判決を言い渡しました。