「こっからあそこの塀までが、うちやったんよ」
男性が指差す先にあるのは、かつての穏やかな日常が根こそぎ奪われた空き地です。
2018年7月に発生した西日本豪雨。
愛媛県の肱川(ひじかわ)流域にある野村ダムと鹿野川ダムの緊急放流により、突如として濁流が町を呑み込み、8人の尊い命が奪われました。
「なぜ、あんな悲劇が起きたのか」 国や自治体の責任を問い、6年におよぶ裁判を闘った原告の目に映った”あの日”の絶望と、下された判決の重みを追いました。
(林さん)
「こっからあそこの塀までが、うちやったんよ」
裁判の原告の1人で、西予市野村町に住む林功さんです。

(林さん)
「一階なんか、どこもかしこも泥まみれで…見たらほんと悲惨だなぁと思ったけど、こんだけひどいことになるんか、あんだけの洪水になったら思うぐらい、家の中はめちゃくちゃやったですね」

「子どもの落書き一つにしても、やっぱり思い出になっとるし。そんなもん、なにもかもなくなるし…」














