「白身のトロ」ともいわれる高級魚ノドグロ。その安定生産に向け、新潟県 糸魚川市の海洋高校の生徒が近畿大学と連携して育てた稚魚が17日放流されました。

午前9時、県立海洋高校では生徒たちが放流に向けて稚魚の移動を始めました。

海洋高校は2019年に高校として世界初のノドグロの人工授精と人工ふ化飼育に成功。

現在は、世界初のノドグロ完全養殖に成功した近畿大学水産研究所と共同で、稚魚の生産技術確立に向け飼育の研究を行っています。

放流する稚魚は上越沖の天然ノドグロから採卵し、育てたもの。

去年までは生後半年の稚魚でしたが、3回目の今年は、より高い放流効果を期待し稚魚を1年半育てました。

【近畿大学 水産研究所 所長 家戸敬太 教授】「ほかの生き物から食べられるリスクが(稚魚が)大きくなることによって下がる」

地元の漁業関係者の協力のもと高校生らが船に乗り、沖合1キロ地点でおよそ1500匹を慎重に海へ放ちました。

【海洋高校の生徒は】「とにかく丁寧にやれと言われているけど、なかなか丁寧にするのが難しい作業だった」

【海洋高校の生徒は】「大きくなっておいしくなって帰ってきてほしい」

養殖稚魚は鼻の穴に特徴があり、今後は高校生らが水揚げされたノドグロを定期的に確認して、流効果を検証していきます。

【近畿大学 水産研究所 所長 家戸敬太郎 教授】「人工的に世代を重ねることなく、天然の魚から採った卵を孵化させてということが大切なので、放流のやり方など少しずつ工夫して、より資源が増えていく方向に進めていくことが最終的な目標」

新潟のノドグロ資源の保全をめざす高校生たち。来月にも実習でおよそ5000匹の稚魚放流を予定しているということです。