1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で一家4人が殺害された事件で再審無罪が確定した袴田巖さんが、検事総長に名誉を毀損されたとして国を訴えた損害賠償訴訟で、国は請求棄却を求めて争う考えであることが関係者への取材で分かりました。
袴田巌さんは、1966年に静岡県清水市(現・静岡市清水区)で起きた一家4人殺害事件の犯人として一度、死刑判決を受けました。
その後、袴田さん側は無罪を訴え続け、2024年9月、静岡地方裁判所は、捜査機関による証拠の捏造を指摘し、再審無罪を言い渡しました。
検察側は控訴を断念しましたが、その際、畝本直美検事総長は「判決は多くの問題を含み到底承服できない」などとする談話を発表しました。
これに対し袴田さんの弁護団は2025年9月、検事総長の談話は袴田さんを犯人視し名誉を毀損しているなどとして、国に合わせて550万円の損害賠償を求め静岡地裁に提訴していました。
関係者によりますと、この訴訟について国は検事総長の談話は証拠捏造の指摘に対する評価であって袴田さんを犯人視したものではないと反論、請求の棄却を求め、争う姿勢を示しているということです。
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