ホルムズ海峡封鎖に伴う原油不足に備えて、4年ぶりに石油備蓄の放出が始まりました。原油不足の影響は医療用品にまで広がっています。
ガソリンスタンドから聞こえてきたのは、きょうも“悲鳴の声”です。
客
「だいぶしんどいですよね。高市さん頑張ってくださいという感じ」
きょうのレギュラーガソリンの価格は185円。今月12日に28円値上げしてから、高止まりが続いています。
担当者
「燃料が入ってこない限りは(価格が)上がることしかないと思うので、何とか落ち着いてほしい」
こうした状況に政府はきょう、民間企業が貯蔵している石油の備蓄放出を開始。ホルムズ海峡の事実上の封鎖による原油の供給不足に備えるためで、国内需要の15日分にあたります。これに続いて、国家備蓄についても3月下旬に国内需要の1か月分を放出します。
現在、日本が保有する石油の備蓄量は全部で254日分。ホルムズ海峡の“封鎖”がそれより長引けば、私たちの生活への影響は避けられません。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「こういったものもプラスチックでできていて、20年前と比べると圧倒的にプラスチックの製品が、特に体の中に入る繊細な部分に使われるようになっている」
実は、その多くが原油からつくられている医療用品。点滴のパックや注射針にも。プラスチック製の手袋は発注ができない状況です。
いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道 院長
「例えば手術ができなくなる。緊急処置ができなくなる。酸素投与もできなくなるとか、医療の質を担保することは難しくなってくるので」
こうした医療用品の原料となっているのが、原油から得られる『ナフサ』という液体。食品のトレー、タイヤ、衣料品に至るまであらゆる化学製品の元となっているのです。
影響はこんなところにも。まもなく入学シーズン、学校生活に欠かせない学生服も『ナフサ』が原料のポリエステルが使われています。
クリークス合同会社 小川博之 代表
「一般の消費者の中でも多いのが、ポリプロピレン・ポリエチレンという形ですね。あとは洋服のポリエステル。今もう『ナフサ』は明らかに急激に(価格が)上がっているんで、間違いなく(最終製品の価格が)上がっていくと思います」
原油がなければ、たちまち立ち行かなくなる私たちの生活。影響は徐々に広がりを見せています。
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