“ジャンボ”の愛称で親しまれ、昨年12月に78歳で亡くなったプロゴルファーの尾崎将司さんの「お別れの会」が16日、東京都内で行われた。

ゴルフ界の関係者をはじめ、ソフトバンクホークス会長の王貞治さん(85)ら大勢の参列者が最後の別れを惜しんだ。発起人代表として弔辞を読んだ青木功さん(83)は「たくさん思い出があり過ぎて語り切れないけど、本当にもう一度会いたかった。お前さんが何と言おうと自分の人生、自分の生涯のライバルはジャンボだよ。お前がいたからこそ今の自分がある。絶対忘れないから。どうぞ安らかに眠ってください。さようなら」と言葉を届けた。

尾崎さんと数々の名勝負を繰り広げてきた中嶋常幸さん(71)は「アマチュアの頃から憧れていた人でしたし、あの飛距離と明るさと、ああいうゴルファーになりたいなと思っていました」と別れを惜しんだ。「ジャンボのおかげで、今の若い選手たちがあれだけ飛ばせて、世界に通じる飛距離を出せるようになりましたし、パワーゴルフの幕開けは彼がいたからこそできた。日本のゴルフ界の革命を起こした人」と功績を称えた。

国内ツアーで歴代最多の通算94勝を挙げた尾崎さんは、近年は後進の育成に尽力。西郷真央(24)、佐久間朱莉(23)ら女子プロゴルファーを多く輩出してきた。

国内男子ツアー20勝の石川遼(34、CASIO)も尾崎さんへの思いを語り、「最後にお会いしたのが、もう2019年とかそれくらい前なので、闘病されているということも直前まで知らなくて。すごく元気なジャンボさんのイメージしかないので、ちょっと信じられないという気持ちですね」と胸の内を話した。

子供の頃、一人のファンとして見ていた石川は、プロゴルファーになって尾崎さんに直接指導を受けた当時を振り返り、「鮮明にいろんなことを覚えてますし、ゴルフの打ち方の前に、まず野球のピッチングのフォームからゴルフに繋げて考えるというところから教えていただいて、自分にとっても本当に刺激的な日々でした」と回想した。

尾崎さんとの時間は「財産」と感謝する石川は「本当にジャンボさんは男の中の男だったと思います。後輩たちにも男として、強さを見せていただきながら、優しく指導していただきましたし、ジャンボさんの意思を少しでも受け継いで日本のゴルフ界がもっともっと強く明るくなっていくように残された者たちで、頑張っていきたい」と誓った。