値上げの波は鉄道にも。JR東日本はあす、民営化後初の運賃値上げに踏み切ります。値上げをまえに、きょうは定期券を駆け込み購入する人も。

記者
「こちら新宿駅の窓口はたくさんの人で混雑しています」

JR新宿駅にある、みどりの窓口。きょう、私たちが訪れてみると平日の午前にもかかわらず行列ができていました。その理由は…

みどりの窓口 利用客
「息子の定期を買いに来たんですけど、値段が上がる前に買っておこうかな」

JR東日本があすから運賃を値上げするのです。全面的な値上げは、消費税が導入された時を除くとJR東日本に民営化されて以降、初めてのことで、値上げ幅は平均で7.1%。たとえば、都心の大動脈「山手線」の初乗り運賃は切符の場合、150円から160円になります。

こちらは東京駅を起点とした値上げ前後の普通運賃の比較表です。八王子までの運賃をみてみると、830円から910円と80円値上がりしています。3か月分の通勤定期では、6万5230円から7万960円とおよそ6000円の値上がりです。

また、私鉄でも西武鉄道とつくばエクスプレスがあすから平均で10%ほど値上げする予定です。相次ぐ鉄道運賃の値上げに街の人は…

みどりの窓口 利用客
「親にきょう(定期券) 買ってきてと言われて。親の負担が大きくなるので、値上げはやってほしくない」
「定期を半年分まとめて買いました。 いつもは1か月ごとなんですけど、値上がりするということで」

JR東日本は、みどりの窓口の混雑が予想されるため、きょうまで営業時間を延長して対応。さらに、みどりの窓口が廃止されている川口駅などの5駅では臨時で窓口を設置しています。

そもそも、なぜ運賃の値上げをするのでしょうか?

JR東日本  喜㔟陽一 社長
「安全な鉄道設備、安定した輸送、品質の高いサービス、あるいは社会的な要請である環境への対応等を賄う資金が十分に確保できないという状況でありますので」

近年、JR東日本の管内では架線の断線などによる大規模な運行トラブルが相次いでいます。JR東日本は今回の値上げで年間881億円の増収を見込んでいて、増収分は設備の修繕費などの安全対策に充てるということです。