香川県が耐震性などを理由に解体を決めている「船の体育館」を巡って、県に対して公金の支出差し止めを求める裁判が、高松地裁で始まりました。

訴えを起こしているのは、建物の保存を求める民間の団体、再生委員会の長田慶太委員長です。きょう(10日)は、高松地裁で第1回口頭弁論が開かれました。
世界的建築家、丹下健三が設計した旧県立体育館=通称「船の体育館」について、原告は、文化的・歴史的価値が極めて高いとして、民間の資金で買い取り、保存・活用する提案をしています。
しかし、県は検討・協議に応じず、約8億5000万円という相場から乖離した金額で解体工事を進めようとしているなどとして、公金の支出差し止めを求めています。

(再生委員会長 田慶太委員長)
「歴史的建物とかあの時代の学校建築、市役所解体工事。今まで全国でいろいろありましたけど(約8億5000万円は)倍以上です。やっぱり根拠は何だったのかというのを明らかにできれば」

一方、被告である県は、「解体工事の費用の積算は国の基準に基づき適正」などとして、請求の棄却を求めています。
また、原告は今年1月、裁判所に対して証拠保全の申し立てを行っていますが、県側はきょうの裁判で「今月中に着工できればいいと考えている」と述べました。














