
井元小雪記者(9日午後取材)
「これまで1か月道路に散乱していたがれき、きょう重機が入って片付けられています」

がれきに覆われていた住宅街の道路。
9日、1か月ぶりに路面が見えるようになりました。
しかし、住民の不安は消えません。

近所の人(6日)
「まだこの間のことのよう。このあたりの方みんな「寝られない」って言っていますしね、原因がはっきりしないですものね」

札幌の住宅街で、突如起きた爆発火災。

原因究明は進んだのか。そして、住民の暮らしは…。
もうひとホリします。

激しい炎と煙。
カメラマンが駆け付けたときには、すでに原形をとどめていない建物もありました。

手稲区西宮の沢の住宅街で、2月9日早朝に起きた爆発火災。
火元の住宅にいた62歳の女性が死亡し、4人がけがをしました。

周辺の住宅なども爆発の衝撃を受け、消防のまとめでは、被害を受けた建物は少なくとも85棟に上っています。

北海道ガス 川村智郷社長(2月17日)
「心より深くお詫び申し上げます」

北ガスジェネックス 岩城和夫執行役員(先月17日)
「敷地内のガス管への気密試験において漏洩を確認したため、ガス管の被覆をはがしたところ穴が確認されました」

ガスを供給する「北ガスジェネックス」は、事故後の調査で、住宅の敷地内のガス管に穴が開いていたことを明らかにしましたが、爆発との因果関係は、いまだ明らかになっていません。
あれから1か月。

現場付近の道路は、がれきで通れない状態が続いていましたが、住民の生活に支障があるとして、札幌市が、9日朝から緊急撤去を始めました。
警察の再検証の可能性を考慮し、道路上のがれきを、事故現場の敷地内に寄せるということです。

札幌市の担当者(9日午前)
「道路を開通させる必要があるという目的で作業を進めている、(撤去まで1か月かかった理由は)警察の検証が終わらないと、うちの方も入れない」

一方、住民の生活再建は進んでいません。爆発があったすぐ裏の住宅は、いまも玄関のガラスが割れたままです。
火元の住宅の隣の住民男性(2月10日)
「2階の窓が全部爆風で割れて中に飛び散って…」

爆発の翌日のようすです。
がれきが、リビングの窓ガラスを突き破っています。
男性にけがはなく、近所の人の手を借りて、窓から外に避難しました。

男性は爆発の後、しばらく親戚の家に身寄せ、いまはガス会社が手配したホテルで寝泊りしています。

火元の住宅の隣の住民男性(2月10日)
「40年近く(住んでいる)自分が買った家だからなんとか継続して住みたい」
暮らしが戻るのはいつになるのか。先はまだ見えません。

世永聖奈キャスター)
まず、事故が起きた現場ですが、JR稲積公園駅の近くの住宅街の一角です。

北ガスジェネックスによりますと、現場周辺では一つのボンベ庫から地中の配管を通じて231戸にプロパンガスが供給されていて、事故後の現地調査で住宅敷地内のガス管に直径2ミリ程度の穴が確認されたということです。
このガス管は、2022年9月の点検で「腐食の兆候」がみられましたが、「緊急性は高くない」として処置をしておらず、火元の住人にも伝えていませんでした。
ただ、現時点で、このガス管の穴と爆発の因果関係は明らかになっていません。

現場周辺にプロパンガスを供給している「北ガスジェネックス」は事故の後、同じ形態でガスを供給している住宅など8145件を対象に緊急点検を行いました。
3月6日までに点検が終了し、このうち17件で「少量のガス漏れ」が見つかったということです。
いずれのガス管も即日、テープを巻くなどの補修を実施して、住民にガス管の交換を提案するとしています。
堀啓知キャスター)
1か月経っても、まだ自宅に戻れない住人はいるのでしょうか?

世永聖奈キャスター)
現場周辺では、現在も4世帯7人の住人がホテルなどに避難しているそうです。
北ガスジェネックスは先月、損害賠償とは別に、被害の状況に応じて、住民に1世帯当たり10万円の「見舞金」を支払ったということです。
爆発の原因の究明が急がれますが、原因の解明にはあと2か月ほどかかるとみられています。














