過去に性加害事件を起こした漫画家への対応をめぐる問題で、小学館はきょう(2日)、問題点を検証するための第三者委員会を立ち上げると発表しました。

この問題は、小学館の漫画アプリ「マンガワン」編集部が、「堕天作戦」の作者の男性が児童ポルノ禁止法違反の罪で略式命令を受けたことで連載を打ち切った直後に、この男性を別のペンネームで新たな漫画「常人仮面」の原作者に起用していたものです。

担当の編集者は、原作者の男性と被害者の女性との示談交渉に関与し、性被害について口外することを禁止するよう提案していたことが明らかとなっています。

小学館はきょう、問題点を検証するための第三者委員会を立ち上げることを決めたと公式ホームページで発表しました。

小学館はさらに、「マンガワン」で連載している漫画「星霜の心理士」の原作者について、過去に性加害事件に関わった人物を別の名義で起用していたと明らかにしました。

小学館によりますと、この作品の原作者は過去に性犯罪を起こして執行猶予付きの判決を受けていましたが、マンガワンの編集部が原作者の執行猶予期間が満了したことを確認した上で、事件に対する反省の姿勢などを踏まえて編集部の一部で検討し、起用を決めたということです。

その上で、第三者委員会の調査に協力するため、「星霜の心理士」の更新を一時停止するとしています。

小学館は第三者委員会の立ち上げの理由を編集者が和解協議に加わった経緯の把握や、原因の究明、原作者起用のプロセスなどについて、調査が必要だと判断したとしています。

この問題をめぐっては、一連の対応を問題視する複数の漫画家が「マンガワン」での作品の配信停止を相次いで発表するなど波紋が広がっています。