今年の春闘が本格化する中、国立病院で働く医療従事者が大幅な賃上げを求めて声を上げました。

27日午前、福岡市中央区にある九州医療センターの前で福岡県内の国立病院に勤める事務職員や元看護師など10人が集まり、賃上げと労働環境の改善を訴えました。

「今やるべきなのは大幅な賃上げと労働環境の改善です」

国立病院をめぐっては、賃上げが他業種に比べて不十分なことなどを背景に深刻な人手不足が続いています。

医療従事者らでつくる労働組合「全医労」によりますと、2月19日に基本給が平均9692円引き上げられ、非常勤職員の時給も平均105円アップしました。

しかし全医労は、基本給を月額5万円引き上げるよう要求していて、今回の改定では「不十分」だとしています。

全医労福岡地区協議会 葛目雅春 副議長
「病棟は最低人数というのが決まっていますので、その人数がそろわなければ看護師は24時間みることができない。この背景にあるのは人手不足、人手不足の背景にあるのは賃金が低い、上がらないという状況。」

この春に新たに採用される看護師は、必要数の78パーセントにとどまっていて人手不足の解消にはほど遠い状況だということです。