新潟県燕市小池で金型の設計や製造を行っていた『吉井金型製作所』が、昨年12月23日に新潟地方裁判所三条支部へ自己破産を申請し、2月19日に同地裁から破産手続き開始の決定を受けていたことがわかりました。
負債は約1億9000万円だということです。

1985年に創業した金属加工業者の『吉井金型製作所』は主に、運転席の計器類を収めるインストルメントパネル(インパネ)や排気系などの自動車関連部品のほか、給湯器やレンジフードといった住宅設備関連品や、キャンプ用品やキッチンツールのような器物や雑貨の関連品などの「金型製造」を手掛けていました。

絞り型・単発型・曲げ型などと呼ばれる各種プレス金型に対応し、なかでも難しい異形の絞り型や深絞りを得意としており、自動車メーカーが量産化に至る前に行う試作開発などにも携わりながら、2016年12月期には約1億7123万円の年売上高を計上していました。

しかし近年は発注元が製造拠点を海外に移転し、また地場産業の落ち込みなどもあって業績低迷が続く一方で、業務の縮小に伴う熟練職人や若手従業員の離職も重なり作業効率も低下。2024年12月期の年売上高は約9500万円にまで減少していたもようです。

こうしたなか債務超過もあって経営環境の回復も困難だったとみられ、資金繰りも限界に達し、ジリ貧な状況から脱することが叶わず、9月30日付で事業を停止していました。