30日に開幕する第31回高校女子サッカー選手権。29大会連続29回目の出場となる神村学園高等部(鹿児島)は昨年、夏のインターハイと冬の高校女子サッカー選手権を制し、史上2校目の夏冬2冠を達成した。この冬は、大会連覇を目指している。
キャプテンを務める3年生・井手口怜央選手が憧れるのは、同じセンターバックで日本代表のキャプテン・吉田麻也選手(34)。日本中が沸いたサッカーW杯は、深夜の試合でもチームメイトと一緒にテレビにかじりついて吉田選手たちを応援。「(吉田麻也選手の)キャプテンとしてまとめながらも、守備で体を張っているところが印象に残りました」と目を輝かせていた。
サプライズ対面に大興奮
12月某日、インタビュー中の井手口怜央キャプテンの前に憧れの吉田選手がサプライズ登場。W杯を終えたばかりのサムライ戦士がキャプテンとしての心得を伝授してくれた。
井手口怜央キャプテン:
え?
吉田麻也選手:
こんばんは。
井手口:
本人ですか!?
吉田:
本物だよ。
どしどし質問をどうぞ。
井手口:
えっいいんですか?
キャプテンでセンターバックをしているんですけど、ピッチ外で大事にしていることはありますか?
吉田:
ピッチ外で大事にしていることは、チームのためになるかどうか“自由時間があるときに何をするか”っていうのも“これチームのためになるかな?”と考えている。
井手口:
ありがとうございます。
井手口:
(W杯のスペイン戦は)プレッシャーとかあったと思うんですけど、どうやって力に変えたんですか?
吉田:
プレッシャーはもちろんあったんだけど、それと同時にめちゃくちゃワクワクした。緊張するよね?
井手口:
はい。
吉田:
負けたらどうしよう。ミスしたらどうしようって思うじゃん。でも逆に勝ったら凄いことになるなと思って、勝った時のイメージを膨らませて、あとはそういう緊張を楽しむのがいい。吉田選手はそういう緊張が好き。
井手口:
好きなんですか?(笑)
吉田:
好きなの。(照)
井手口:
勝つために何が一番、大事だと思いますか?
吉田:
準備!
井手口:
あ~
吉田:
それは体の準備も頭の準備も。準備した自信が試合で発揮されるから。この試合が決勝戦だったらという準備を毎試合しっかりやることが大事なんじゃないかなと思います。
そして、大会を目前に控えた井手口キャプテンに、吉田選手からのエール。
吉田:
勝って勝って上に行って、長くみんなと楽しめば最高な思い出が作れるんじゃないんでしょうか。頑張ってください。
井手口:
ありがとうございます。
吉田:
Ciao!(さようなら)
井手口:
Ciao!笑
印象に残った言葉は「準備」
サプライズ対談を終えた井手口選手は大興奮。チームメイトの黒岩沙羽選手(2年)によると、近くの部屋を回って自慢して歩くほどテンションが高かったという。
井手口:
もっと質問すればよかった。もう頭真っ白でした。もう嬉しすぎて。マジでやばかった。
中でも井手口選手が印象に残った吉田選手の言葉は。
井手口:
”準備”って大事だなと思いました。プロの人でもピッチ外のところを大事にしているから、自分たちはもっと大事にしないと、勝てないなと思いました。
ピッチの中でも外でも”準備”を怠らない。吉田選手のアドバイスを受けて意識にも変化があった。毎日つけているサッカーノートには自分の事だけでなく、チームの状況や課題を以前より具体的に記すようになったという。
鹿児島から約600キロ フェリーで大阪入り
井手口:
いよいよ感ありますね。フェリーに乗ったらさらに感じます。
大会開幕1週間前、井手口選手ら部員たちは鹿児島・志布志港からフェリーに乗り込み、約600キロ離れた事前合宿地・大阪へ。船内では、Aチームの15人がひとつの部屋で過ごし、仲間との時間を噛み締めながら海を渡った。そして大会を目前に控えたチームメイトへキャプテンが贈ったメッセージは。
井手口:
明日からが大事だから、フェリーでの過ごし方を含めて、”いい準備”をしていきましょう。
夜が明けると、いよいよ大阪南港に到着。吉田麻也選手の言葉を胸に、大会連覇へ。神村学園は 30日にAICJ(広島)との初戦を迎える。
「神村学園!優勝するぞ!パワー」














