首都の治安を守る警視庁のトップに今月23日就任した筒井洋樹・第101代警視総監(56)がJNNの取材に応じ、社会問題となっているトクリュウ対策や、増加する外国人との共生をどう実現していくかなどについて、方針を語りました。
Q.警視総監としての抱負をお聞かせください。
筒井警視総監:
本当に4万6000人という非常に大きな組織の舵取りということで、とても光栄に思っています。一方で、すごく重たい責任だなということで、本当に身の引き締まる思いです。
組織のトップが、前向きなポジティブな姿勢、考え方でいるということはすごく大事なことだと思うので、辛いときも、明るい組織、元気な活力のある組織、雰囲気を作りたいなと思っています。
Q.大きな社会問題になっているトクリュウにどのような対策を講じていきたいですか?
筒井警視総監:
匿名・流動型犯罪グループは、その名前の通り、実行犯をいくら捕まえても、どんどん実行犯が入れ替わって中核人物が生き残るというグループで、ずっと違法行為が継続しています。
中核人物を検挙しないと根本的な解決にならないわけですが、なかなか従来型の取り調べで突き上げるというやり方が、トクリュウ内の人間関係が希薄なためできないという中で、それをどうやっていくかということが大事です。彼らは特殊詐欺やSNSの詐欺だけではなく、様々な違法行為に手を出して、莫大な収益をあげている実態があります。刑事・組対(組織犯罪対策担当)だけではなくて生安(生活安全部)とか交通とかいろんな部門で知恵を絞って、垣根をこえて取り組み、打撃を与えることがものすごく大事です。特に警視庁の場合、各部の力がとても強いので、垣根を取っ払うため「トクリュウ対策本部」を作ったり、刑事部と組対部を統合したりと、色々やっております。この方向性をさらに強化して、中核的グループの実態解明と中核的人物の摘発、違法なビジネスモデルの解体に力を入れたいです。
Q.東京に住む、あるいは訪れる外国人が増える中、警視庁としては今後どういった対応をしていくべきでしょうか?
筒井警視総監:
いろいろなご意見があるとは思いますが、外国人であることをもって殊更に問題視するというのは、やるべきではないです。排外主義とは一線を画した形で警視庁としてはやっていくべきだと思います。外国人の方も地域住民の1人ですし、何らかの形で我が国の社会の発展に貢献してくれている人たちなので、まさに共生というのは大事だと思っています。共生は、警察だけではなく、いろいろな関係機関がやらなくてはいけないことだと思うのですが、警視庁ができることは、我が国の交通ルールや、警察に関連する分野での啓発で、彼らが日本社会から受け入れられやすくなるよう手助けしていく必要があると思っています。そういう意味でいろいろな形で、外国人の方に発信していきたいと思いますし、それ以外の事についても例えば通訳を育成するとか、そういったこともやっていきたいと思います。一方で、違法行為や犯罪については、やはり厳正に対処する必要があると思います。法と証拠に基づいてきっちりやっていくことで、変な不安感とか不公平感みたいなのが、無いようにしたいと思います。
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