フィリピン当局は2025年の南シナ海情勢に関する年次報告書を公表し、フィリピン近海で中国の海上部隊による活動が「顕著に増加した」として、中国の海洋進出に警戒感を示しました。

フィリピン沿岸警備隊は22日、2025年の南シナ海における中国船の活動状況などを報告しました。

報告書によりますと、中国海警局や中国海軍の艦船がフィリピンの首都マニラがある北部ルソン島の近海に徐々に接近して活動していると指摘。南シナ海で中国が実効支配しているスカボロー礁の周辺から範囲が広がり、フィリピン近海での中国の海上部隊による活動が「顕著に増加した」と強調しました。

また、スカボロー礁周辺の伝統的な漁場で操業していたフィリピン漁民が、「中国船によってルソン島の沿岸に追いやられた」としています。

南シナ海の領有権をめぐり中国との対立を深めるフィリピンは、中国の海洋進出が加速していると強い警戒感を示していて、スカボロー礁周辺海域での海上警備を強化しています。