■バスケットボール 皇后杯全日本選手権・決勝 ENEOSサンフラワーズ76-66デンソーアイリス(18日、代々木第二体育館)

バスケットボールの皇后杯全日本バスケットボール選手権決勝が18日に行われ、ENEOSサンフラワーズが、デンソーアイリスを76対66で破り、皇后杯10連覇を達成した。

昨年と同一カードの決勝となったこの試合。10連覇を狙うENEOSは、試合開始早々、前日の準決勝で、32得点17リバウンドと絶好調のエース渡嘉敷来夢(31)が、3連続得点を見せると、対する悲願の皇后杯初制覇を狙うデンソーは、東京五輪銀メダルメンバーの赤穂ひまわり(24)、そしてその姉のさくら(26)が躍動し、2人で16得点、デンソーがリードを奪う。(17−20)

2Qに入ると、ENEOSは、早々に、東京五輪で驚異の3ポイント成功率を見せた林咲希(27)が連続で3ポイントを沈めると、その後は、ゴール下での強さを見せた渡嘉敷、長岡萌映子(28)の2人が、合計で前半で25得点、着実にポイントを重ねていく。ENEOSで前半に出場したのはわずか6選手のみ。渡嘉敷は前半だけで、ダブルダブルを達成する(14得点12リバウンド)。
デンソーは対照的に、高橋未来(21)、渡部友里奈(25)のスピードのあるドライブでの斬り込みから多彩な展開を見せ、前半で出場した10選手のうち、8選手が得点、試合を優位に展開する。しかし前半終了間際、ENEOSは、今シーズン、トヨタ自動車から移籍した長岡と、高田静(26)が連続で3ポイントを決め、逆転して前半を折り返した。(39−37)

3Qに入っても、ENEOSはメンバーチェンジなし。それでも勢いは衰えず、渡嘉敷を中心にインサイドで得点を重ねていく。デンソーは、この大会、ルーキーながらチームの司令塔として活躍してきた木村亜美(23)に代わって途中出場した篠原華実(26)が、多彩なボール供給を見せ、自らも2本の3ポイントを決めるなど存在感を見せる。一進一退の攻防を繰り返しゲームはわずか1点差で最終第4Qに入った。(49ー50)

10連覇か、初制覇か。第4Q、序盤で抜け出したのは、ENEOS。渡嘉敷がゴール下を支配し、2連続で得点すると、続いたのは長岡、そして星、連続で3ポイントを沈め、この試合ここまでの最大の9点差をつける。一方デンソーは、ここまで得点を重ねてきた赤穂姉妹がシュートを決めきれず、得点を伸ばせない。ENEOSは、ゴール下の渡嘉敷が警戒されると、隙をついて、宮崎早織(27)、星杏璃(22)のガードが自ら斬り込み得点を重ねる。最後は10点差をつけて快勝。ENEOSが見事10連覇を達成した。

試合後、渡嘉敷は「みんなには、シュートを積極的に打っていっていいよ、自分が必ずリバウンドを取るからといっていた。ENEOSは皇后杯だけは強いよね、と言われないように、リーグでも必ず勝ちたいと思います」と笑顔を見せた。司令塔ガードの宮崎は「リーグの開幕から負けが続いていたのでプレッシャーがあった。優勝して嬉しいが、すぐにリーグ戦が始まるので、次に向けて準備をしていきたい」と、涙ながらに決意を語った。

MVPは、この試合、32得点22リバウンドと、前日の準決勝に続き、2試合連続で30得点超えをみせ、圧倒的な力を見せつけたENEOSの渡嘉敷来夢。

【大会ベスト5】
ENEOS:林咲希、渡嘉敷来夢、星杏璃
デンソー:赤穂さくら、赤穂ひまわり