福島県内で長く愛されている老舗の今を伝える『老舗物語』。今回は、郡山市で大正創業のラーメン店です。創業から100年、常連客や懐かしいと通うお客で賑わっています。地元で愛されつづけているラーメン、100年もの間その味を守り抜いています。

寒いこの時期。体をああためてくれる至極の一杯。「懐かしい」そんな声も聞こえてきそうな歴史があります。

JR郡山駅からすぐのところに1店舗、西ノ内に1店舗の郡山市に2店舗を構える「あさくさらーメン」。その創業は大正14年、100年続く老舗です。

--大村常雄さん(あさくさらーメン)「日々コツコツと頑張ってきたら100年になった。」

現在は、駅前店を3代目となる兄・善雄さんが、そして西ノ内店を弟の常雄さんが切り盛りし、兄弟でその味を守っています。お店の名物といえば・・・

--常雄さん「あさくさのみそらーメンと言ってくれる人は多いです。」

お客さんの7割が頼むという『みそらーメン』。昔から変わらないとんこつベースのスープに、4種類の味噌を使ったこだわりの一杯。

--常雄さん「あっさりはしてるんだけど、コクがあって飽きがこない。だから親子三世代で来てくださっている方もたくさんいらっしゃるんで。」

--お客さんインタビュー「娘は初めてで、もともとこの辺りに住んでいて、何十年かぶりに来ました。みそらーメンが食べたくて。」

--お客さんインタビュー「おいしかったです。」

---お客さんインタビュー「(通って)40年かな。ずっとこのまま残っててほしいね、100年と言わず、200年、300年。」

常連客はもちろん、里帰りをする度に食べに来るお客も多いんだそうです。現在はラーメン店ですが、大正時代に食堂として開業しました。

--常雄さん「修行したのが東京の浅草だったものですから、東京で覚えた味を郡山市でやりますという流れで。」

創業者となる祖父が「浅草式食堂」という店名からスタートし、昭和初期には「浅草食堂」という名前に。お店の改装などに伴い店名も変わっていったそうです。

また、その当時はラーメン以外にもカレーライスやオムライスなども提供していて、その金額も15銭や25銭。当時のメニュー表も残っています。

--常雄さん「このあさくさらーメンの歴史は、60年くらいかな。僕が小学校5年生の時にオープンしたので、今70歳なので、大体61年くらいかな。」

「あさくさらーメン」としては、61年前に今の駅前店の場所から始まり、少しずつ認知されると大人気のお店に。

--常雄さん「(お客が)25回転、500人売ったときありますから。実際に毎日食べにきてくれてる方がたくさんいらっしゃいましたから、昔は。今は夢のまた夢の話ですけど、そういう時もあった。」

今でも人気の秘密は、昔ながらの味を守りながらも、その時代に合わせ変化させている事なんだそうです。

-常雄さん「昔のままの味ではいま間がぬけちゃうんですよ。例えばスープのうま味を強くしたり、今までは鶏ガラと豚ガラだけだったのが少し魚介系を足すとか。うちのラーメンはあっさりしてるんだけど、あっさりしてるけど“うまいぞっ!”て言ってもらえるように、濃厚なラーメンと距離は置きながらも、離されないようにというスタンスで努力はしてます。」

さらに、みそを中心としながらもほかのメニューにも力を入れています。チャーシューのかえしを使った、ご当地ラーメン『郡山ブラック』。

また、女性に人気がある担々麺風のごまがたっぷりと入った「ごまみそらーメン」はぴり辛でこの時期にぴったりのメニューです。

--常雄さん「日々来てくれているお客さんの満足度を高めて、食べてくれた方のお知り合いにお声がけいただいて、その人達が別の方に声をかけていって、あさくさらーメンの味が絶えないように頑張っていくだけ。あと5年は頑張ろうかなと思ってます。」

『ステップ』 
福島県内にて月~金曜日 夕方6時15分~放送中
(2026年1月8日放送回より)