店に入ると、ほんのり漂うレモンの香りが気持ちを落ち着かせてくれます。ここは東京・銀座にある洋菓子店「銀座島ごころ」。主力商品のレモンケーキと同じ名前の洋菓子製造販売「島ごころ」(本店広島県尾道市瀬戸田町)が、2025年11月21日に出した店です。広島県外では初めての出店となりました。
国産レモンの生産量日本一を誇る広島県。そのレモンを使った商品はここ10年ほどで数が増え、広島駅などのお土産売場はレモンの黄色をあしらった商品が競うように並んでいます。「島ごころ」のレモンケーキもお土産物として人気です。2023年のG7広島サミットで首脳たちに提供されたことでも知られています。現在は年間約170万個のレモンケーキを販売しています。
「広島の、そして地元瀬戸田のレモンをもっと全国の皆さんに知ってもらいたい」 オーナーシェフの奥本隆三さんがそう考えていたところに銀座の今の場所を紹介され、「思いを形にするチャンス」と出店を決意しました。
東京メトロ東銀座駅から歩いてすぐのビル1階にある路面店です。近くには歌舞伎座などがあり、東京はもちろん全国から多くの人が訪れる一等地です。同じ銀座エリアには広島県のアンテナショップ「TAU(たう)」があり、そちらでも「島ごころ」のレモンケーキは扱われています。今回の単独での出店は思い切った挑戦となりますが、情報やブランドの発信拠点「銀座」で勝負することで、瀬戸田レモンの更なるブランド力向上を目指す形を取りました。
その一環として「銀座島ごころ」では焼きたてを提供してアンテナショップとの差別化を図ります。店舗奥のオーブンで焼かれたレモンケーキが、良い香りを漂わせながらショーケースに並べられていました。店内には、季節のフレーバーを含む常時7~8種類のレモンケーキが並びます。ジャムやシロップのほかアロマオイルといったレモン商品も。また、レモンスカッシュなどの飲料も提供しています。
オープンから約ひと月後の年末の取材。当初の売上目標にはまだ届いていないそうですが、「店のインスタグラムを見て初めて来ました」という女性2人組が楽しそうに商品選び。その後も「以前お土産でもらっておいしかったから」という女性や、「手土産に持って行きたい」と焼きたてを買っていく会社員風の男性など、続々来店してにぎわっていました。来店客数は少しずつ増えているそうです。
東京・銀座を舞台に、レモンの島のレモンケーキで勝負する。「銀座島ごころ」は、銀座エリアの飲食店とのコラボや、周りの企業の手土産需要獲得に向け、2026年も挑戦を続ける決意です。














