最年少宮大工の挑戦と「イラスト付きノート」

若手が多い現場で、最年少として奮闘するのが沖縄出身の後藤亜和さん23歳です。設計士の父が携わった住宅の現場で2年半修業した後、再建工事の門をたたきました。
「沖縄にいながらレベルの高い大工さんたちの仕事の仕方とか色々学べる機会になると思って、首里城に入る形になりました」
しかし、再建工事の現場は甘くありません。ベテラン職人たちのレベルの高さを痛感する場面の連続です。横材の一部を丸くくりぬく作業では、ノミの扱いに苦戦しました。
そんな後藤さんを横目に、先輩の竹山さんはリズミカルにノミを扱います。
「竹山さんも加工しているときに色々教えて下さったんですが、削る時に力が大きく必要になるので『ノミ幅の半分で削る』とか。難しくても『難しいんですよねぇ』と言ったら教えて下さるので。成長にはすごくつながるなと思います」
後藤さんは、先輩から学んだ技術を忘れないよう、ノートにイラスト付きで詳細にメモを残しています。
若手が自身を高めようと奮闘し、ベテラン勢が見守りつつ時にフォローする。この「若手の育成を通して生まれる一体感」こそ、山本総棟梁が目指したものでした。
「若手が悩んで、先輩やベテランに相談したり。『じゃあこうやろう』と若手が主体でやっていく。それは私の思っていた狙い通りにいけたのかなという気はしています」












