静岡市にある私立高校の体操部員だった元男子生徒が練習中に重傷を負った事故をめぐり、元男子生徒側が学校側に賠償を求めた裁判で、最高裁は学校側の上告を退ける決定をしました。

決定は24日付で、学校側におよそ2億2000万円の賠償を命じた2審判決が確定しました。

私立静岡学園高校で2018年、体操部の部員だった元男子生徒が吊り輪の練習中に重傷を負う事故があり、元男子生徒と両親が「事故が起きたのは、学校側が安全配慮義務を怠ったため」と主張して、高校を運営する学校法人「新静岡学園」に賠償を求めたものです。

1審の静岡地裁は元男子生徒側の訴えを退けましたが、2審の東京高裁は「吊り輪の下に補助者を配置すれば事故を防げた」などとして、学校側におよそ2億2000万円の賠償を命じる判決を言い渡していました。