2025年にHBCが配信したニュースの中から反響が大きかった記事を振り返ります。
10月に配信したこの記事は、「住宅ローン=35年」という長年の常識が崩壊しつつある社会変容を提示した点で、興味を引きつけたと思われます。
建築コストの高騰により、完済時年齢が80歳を超える「50年ローン」を選ばざるを得ない若者の苦渋の決断と、それを支える金融機関やハウスメーカーの思惑を多角的に描写。「総返済額の膨大さ」よりも「目先の月々の支払い」を優先せざるを得ない過酷な経済情勢のリアルが、これから家を買う層だけでなく、現ローン利用者や親世代にも強い危機感と関心を与えたと推察されます。
以下、2025年10月24日配信の記事を再構成しました。
いま、住宅ローンの返済期間に変化が起きています。徐々に人気を集めているのは、返済期間が50年のローンです。
建築資材の高騰などで、右肩上がりが続いている新築戸建ての価格。

北海道の平均価格(土地含む)は、2017年の2738万円から上昇を続け、2025年には3647万円(+909万円)となっています。25期連続で前年同月を上回り、2017年の統計以降、最高額という状況です。(アットホーム調べ)
こうした状況から、住宅ローンを取り扱う金融機関では、返済期間が「50年」という商品が相次いで誕生しています。
札幌市に本店を置く北洋銀行では、2025年4月から新築戸建て向けの住宅ローンの返済期間を最長50年まで拡大しました。(※新築マンション向けは2024年4月から取り扱い)
北洋銀行・ローン統括部 尾崎真理さん
「住宅金利の上昇と住宅価格の高騰。これによって住宅市況が少し冷え込んできている動きが見られました。お客様の不安を払拭できれば、住宅ローンが借りやすくなり、住宅取得に意欲がわくのではと考えました。返済期間50年の商品開発は、実は以前から検討している状況でした」
北洋銀行では、82歳までに完済することが住宅ローンの条件になっていますが、返済期間「50年」を選択した人は、この半年間で全体の約6%と増加傾向にあります。
銀行としても、50年にわたって顧客を取り込めるメリットも大きいと言います。
北洋銀行・ローン統括部 尾崎真理さん
「住宅ローンは家計のメイン取引になるひとつです。年齢が若い人層に、住宅ローンを軸とする当行のさまざまなサービスを長く利用していただけるメリットは当然あります」














