浴槽に沈んでいた息子 顔はお湯の中に

50分ほどが経過した頃、あまりにも長いと思い、声をかけてみた。返事がない。嫌な予感がしたため、慌てて浴室の扉を開けると…少年は浴槽の中で、腰を折るように前かがみに座っていた。少年の顔は、お湯に浸かっていた。

意識はない、息もしていない。慌てた母親は、少年を浴槽から出し、心臓マッサージを始めた。「救急車、救急車」帰宅したばかりの父親が救急車を呼ぶ。