気象庁は25日午後、近畿・中国地方に「低温と大雪に関する早期天候情報」を、また、四国・九州北部(山口県含む)・九州南部奄美・沖縄地方に「低温に関する早期天候情報」を発表しました。1月2日頃からは強い寒気が流れ込むため、平年並か低く、かなり低くなる可能性があります。農作物の管理や水道管の凍結等に注意するとともに、交通障害や除雪などの対応に留意してください。

近畿地方 

1月3日頃から かなりの低温
かなりの低温の基準:5日間平均気温平年差 -1.9℃以下
近畿日本海側 1月3日頃から 大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比 294%以上


近畿地方の気温は、向こう3日間程度は平年並か低いですが、その後は暖かい空気に覆われやすいため、12月31日頃までは高いでしょう。1月3日頃からは強い寒気が流れ込むため、平年並か低く、かなり低くなる可能性があります。また、1月3日頃からは、近畿日本海側では降雪量がかなり多くなる可能性があります。

中国地方 

1月3日頃から かなりの低温
かなりの低温の基準:5日間平均気温平年差 -2.1℃以下
山陰 1月3日頃から 大雪
大雪の基準:5日間降雪量平年比 272%以上


中国地方の気温は、向こう3日間程度は平年並か低いですが、その後は暖かい空気に覆われやすいため、12月30日頃までは高いでしょう。1月3日頃からは強い寒気が流れ込むため低く、かなり低くなる可能性があります。また、1月3日頃からは、山陰を中心に降雪量がかなり多くなる可能性があります。

四国地方 

1月3日頃から かなりの低温
かなりの低温の基準:5日間平均気温平年差 -2.0℃以下

四国地方の気温は、向こう3日間程度は平年並か低いですが、その後は暖かい空気に覆われやすいため、12月30日頃までは高いでしょう。1月3日頃からは強い寒気が流れ込むため低く、かなり低くなる可能性があります。

九州北部地方(山口県を含む) 

1月2日頃から かなりの低温
かなりの低温の基準:5日間平均気温平年差 -2.3℃以下

九州北部地方(山口県を含む)の向こう2週間の気温は、12月27日頃までは寒気の影響で低く、かなり低い日もあるでしょう。その後は暖かい空気に覆われやすいため平年並か高いですが、1月2日頃からは冬型の気圧配置が強まり、強い寒気の影響を受けやすいため、かなり低くなる可能性があります。

九州南部・奄美地方 

1月3日頃から かなりの低温
かなりの低温の基準:5日間平均気温平年差 -2.4℃以下

九州南部・奄美地方の向こう2週間の気温は、12月28日頃までは寒気の影響で低く、かなり低い所もあるでしょう。その後は暖かい空気に覆われやすいため平年並か高いですが、1月3日頃からは冬型の気圧配置が強まり、強い寒気の影響を受けやすいため、かなり低くなる可能性があります

沖縄地方 

1月4日頃から かなりの低温
かなりの低温の基準:5日間平均気温平年差 -2.4℃以下

沖縄地方の向こう2週間の気温は、12月27日頃までは寒気の影響で低いでしょう。その後は寒気が緩むため平年並か高いですが、1月4日頃からは冬型の気圧配置が強まり、強い寒気の影響を受けやすいため、かなり低くなる可能性があります。

早期天候情報は、その時期としては10年に一度程度しか起きないような著しい高温や低温、降雪量(冬季の日本海側)となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。

今後の気象情報に十分注意し、適切な対策を取ることが重要です。