「介護保険の還付金がある」などと言葉巧みにだまし、新潟県糸魚川市に住む60代の女性が15日、約400万円をだまし取られる特殊詐欺事件がありました。警察は同様の電話が複数寄せられていることから、注意を呼び掛けています。

警察によりますと、15日午後1時すぎ、糸魚川市に住む60代の女性の家に、市の福祉課職員を名乗る男から「介護保険の還付金がある」などと電話がありました。
この電話の後、サポートコールセンターの職員を名乗る男からも電話があり、還付金口座を聞かれたのち、金融機関のATMに行くように指示されました。

その後、女性はATMで、サポートコールセンター職員を名乗る男からの電話で、複数回にわたって合計約400万円を振り込みました。
振り込んだ後、不審に思った女性が市役所に確認したところ、詐欺だということが分かったということです。

警察によりますと、糸魚川市内で同様の電話を複数件確認しているほか、新潟県内各地で多くの特殊詐欺が疑われるような電話が相次いでいることから、被害に遭わないよう呼び掛けています。

なお、警察は「『還付金が戻る』という電話は『詐欺』だと思ってほしい。さらに『還付金がATMで戻ることはない』として、こうした電話がかかってきたら注意するよう呼び掛けています。