新潟市北区に住む70代の女性が、SNS型投資詐欺で130万円をだまし取られたとして、被害届を提出しました。女性は、実在する投資家、桐谷広人(きりたに・ひろと)さんをかたるインターネット広告から誘導されていました。
警察によりますと、女性は8月下旬、桐谷広人さんをかたるインターネット広告からメッセージアプリに誘導され、桐谷さんをかたる者や、桐谷さんのアシスタントを名乗る者から投資のアドバイスを受けるようになりました。その後、アシスタントを名乗る者から「投資の先生」や「投資愛好家」が参加するSNSグループを紹介され参加。株式投資に勧誘され、スマートフォンに「投資用アプリ」を入れました。 10月上旬、株式投資だと信じ、カスタマーサービスを名乗る者から指定された口座に30万円を振り込むと、アプリ上では利益が出たことから、さらに「アプリの運営会社から信用金100万円を借りて投資」という方法で「投資」をしたところ、アプリ上の利益が増えたということです。その後、女性がさらに「投資」をしようとしたところ、先に「信用金100万円」を返済するよう言われたため、11月6日、指定された口座に現金100万円を振り込み、だまし取られたということです。
11月下旬に、金融機関から詐欺被害のおそれがある取引として警察に連絡があり、警察官が女性に確認した結果、SNS型投資詐欺の被害と判明しました。
警察は、著名人からメッセージアプリへの登録に誘導された場合は詐欺を疑い、安易に登録しないこと、著名人の投稿動画や広告動画であっても詐欺を疑い、公式ホームページ、公式アカウントを確認することなどを呼び掛けています。
桐谷広人さんは、株主優待を使った生活などが度々メディアで取り上げられる有名な投資家で、桐谷さん本人もSNSで「私から皆さんに、LINEで友達になりましょうとか、儲かる株の情報を教えましょうと、呼びかける事は絶対にありません」と注意を呼び掛けています。
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