北九州市長選の告示日まで1か月あまりとなりました。各陣営の動きが活発になる中、大きな争点に浮上しているのが、4期16年続いた北橋市政を継承するかどうかです。
◆元厚労官僚を支持する市議

武内和久氏「全ての政党のつく側が勝つのか、それとも市民と一緒に戦う側が勝つのか」
「1日180分」を目標に連日街頭に立ち続けている、元厚生労働省官僚の武内和久氏。その選挙事務所を訪れたのが、前回の市議選で八幡西区トップで当選した井上純子市議です。
北九州市の元職員で、「バナナ姫ルナ」のコスプレで人気を集めた井上市議、各候補の政策を比べて、武内氏を支持することを決めました。
井上純子市議「武内候補の政策がまさに私と近い、同じ課題認識であったということと、覚悟をもって突き進もう、変えようと。その思いを感じたことが支持を決めたのに大きかった。国や県の方針、横並びを待って、都市間競争を避けてきた結果がいまの北九州市政。継承ではない。改革だと思います」
井上市議は16日に会見を開き、武内氏を支援するため自民党会派から離脱した2人の市議の会派に合流するということです。既存の政党から推薦を受けていない武内氏、「市民のための市長になる」と話します。
武内和久氏「井上市議が参加してくれるということは、私にとっても心強いことですし、さらに改革に向かっての力を結集していきたいと思います」
◆「北橋市政の継承」訴える元国交省官僚
対する元国土交通省官僚の津森洋介氏の事務所開きには、いち早く推薦を出した立憲民主党の議員のほか、前日推薦を出した自民党の議員らが参加しました。衆議院選挙などでしのぎを削ってきた与野党の組織力を味方につけた津森氏が訴えているのは「北橋市政の継承」です。

津森洋介氏「北橋市長が作られた4期16年、人にやさしい街づくり。引き続きしっかり取り組んでまいりたい」
この集会でマイクを握った自民党の大家敏志参議院議員。自民党のある国会議員らが擁立したとされる津森氏を市長選に「出したい人」と表現しました。
大家志参議院議員「出たい人より出したい人。出てもらいたい男。そういう思いで我々は津森洋介さんを抱えてこの戦いを挑んでいく決意であります」














