中国政府は、EU=ヨーロッパ連合から輸入している豚肉が不当に安く輸入され、業界に損害を与えているとして、最大19.8%の反ダンピング関税を課すと発表しました。

中国商務省は16日、EUから輸入している豚肉や豚肉を使った製品について、最大19.8%の反ダンピング関税を課すと発表しました。17日から発動し、期間は5年間だとしています。

去年6月から調査を行った結果、EUから豚肉が不当に安く輸入され、中国の産業に実質的な損害を与えていると認定したということです。

去年1年間で中国が輸入したEU産の豚肉は118万トンで、豚肉の総輸入量の51%をEU産が占めていました。

今月に入ってから、フランスのマクロン大統領やドイツのワーデフール外相が相次いで中国を訪問し、経済などの分野で協力を強化する考えを確認していましたが、今回、EUに対して反ダンピング関税を課したことで、こうした動きが停滞する可能性もあります。