浜松市議会の議員定数について議論を行っている市議会の議会改革検討会議は12月15日、現在の46人から44人に2議席減らす方針を決めました。浜松市議会では、2024年の行政区再編に伴い、2027年の市議選から議員定数を減らすという議論を行ってきました。
15日開かれた議会改革検討会議では、各会派から具体的な削減案について示されました。委員からは「一票の格差」を是正する観点から、現在定数3の天竜区を1議席減らすことに加え、中央区や浜名区でも削減すべきというさまざまな案があったほか、市政に住民の意思が反映されにくくなるとして現状維持が望ましいといった意見も出されました。
【各会派が示した案】
▽自民党浜松=2減(天竜区1、中央区1)
▽市民クラブ=4減(天竜区1、浜名区1、中央区2)
▽公明党=1減(天竜区1)
▽創造浜松・国民民主党浜松=2減(天竜区1、中央区1)
▽共産党浜松市議団=現状維持
▽浜松市政向上委員会=1減(天竜区1)
▽市民サポート浜松=2減(天竜区1、中央区1)
協議の結果、天竜区と中央区それぞれ1議席ずつ減らし、定数を46人から44人とする(中央区:34人→33人、浜名区:9人、天竜区:3人→2人)方針で意見がまとまりました。改革検討会議の戸田誠委員長は、報道陣に対し「46から44になったということは、市民から声をいただく議員が少なくなったということ。我々議員がいかに市民の声を聞けるかという体制づくりが必要」と語りました。
15日に決まった削減案は、16日の市議会議会運営委員会で報告され、2026年2月の市議会で条例案を審議、採決される見通しです。また、天竜区については、地域の課題解決に向けて、特別委員会を新たに設置する方針だということです。














