自民支持層の4割が流出
過去最多の9人が立候補した静岡県伊東市長選挙は、元市議の新人で国民民主党県連が推薦した杉本憲也氏(43)が、元市長で自民党県連推薦の小野達也氏らを破り、初当選を果たしました。組織戦を展開しながらも票を固めきれなかった背景や、今後の国政・県内選挙への影響について、法政大学大学院の白鳥浩教授とともに分析しました。
支持政党別の投票先では、組織戦の明暗が分かれました。 小野氏を推薦した自民党の支持層のうち、小野氏に投票したのは約6割にとどまりました。小野氏のもとには高市早苗首相(党総裁)から「為書き(ためがき)」が届くなど、自民党は国政与党として異例のテコ入れを行いましたが、結果に結びつきませんでした。
国民民主党の支持層は約75%が杉本氏に投票

杉本氏を推薦した国民民主党の支持層は、約75%が杉本氏に投票しました。 国民民主党県連の田中健会長は「厳しい選挙だったが、なんとか勝ち抜けた。与党候補に打ち勝てたことは、野党として自信につながり、次の県内選挙にもつながる」とコメントしています。
<法政大学大学院 白鳥浩教授>
Q. 組織戦を展開した小野さんですけれども、自民票でいうと固めきれなかったという見方もできると思います。この要因は何でしょうか?
「東部に特徴的なところがあるんですが、伊東市もそうで今回は自民党がもともと分裂していたということが、最後まで組織票を固めきれなかったというところに響いてるんだと思います」
自民党の中でも考え方が違う人たちがいるというのが、この結果にも反映されているとみられます。














