洞不全症候群で入院し、入院中にパーキンソン病の発症が明らかになった美川憲一さんが10日、1か月半の入院を経て退院することになり、会見を行いました。
美川さんは会見冒頭に “座らせて、お話させていただきます” と、ひと言断って着席。“「洞不全症候群」という病気で入院しました” “手術をしまして心臓にペースメーカーを入れて、それも無事に終わりまして、約1か月半入院しておりました” と語りました。
これまでは、“60年間1回も休んだことがないくらい” と振り返るも、“今回は心臓だけでなくてパーキンソン病という難病にかかりまして” “現代医学では治らない病気。でも良い薬がでてますけど、リハビリをしながら、日々努力をして。もう、しぶとくコンサートをやっていきたいと思っております” と、確かな口調で宣言しました。
さらに、自分と同じくパーキンソン病や、ほかの様々な難病と闘っている人たち、そんな方々を支える家族や関係の方々に対して、“私の活動を通して少しでも皆様に勇気づけられたらいいなと思って” “元気な姿を、「もう負けないぞ」っていう姿を皆さんに見ていただいて”という率直な思いを語りました。
美川さんは、心臓にペースメーカーを入れたことについて、歌唱への影響を訊かれると “全然大丈夫。今までと変わりなく(声は)出てます” と回答。パーキンソン病で車椅子を担当医から勧められても “癖になるので、なるべく自分の足で” と、心がけを明かしました。
今月14日に、愛知県豊田市で、コロッケさんとのジョイントコンサートをもって復帰することに話が及ぶと、美川さんは “あの人も膝の手術をして大変な思いをして、私もそういう病気になって” と思いを馳せ、記者の “二人で力を合わせて?” という問いにも “そうですね” と穏やかに応じました。
日頃の療養については、 “リハビリはストレッチ。筋肉をつけるのが大変。家に器具を置いてやってます” “声は全然大丈夫。ボイストレーニングは、週に1~2回。ストレッチは、週2回かならず” と答えつつ “運動嫌いだったから。日々運動することが大事” と自戒する一面も。
さらに “今後はご意見番として聞いても良いって事ですね?” と訊かれた美川さんは “今日は話したいけど話せないわ” とアンニュイにはぐらかし、調子を取り戻しつつある様子を見せていました。
手術を終えて目が覚めたときのことを訊かれた美川さんは “ああ、生きてて良かったってそう思いましたね” と回想。 “死というものは身近にあることだなって。ちょっとしたきっかけで命を落とすこともあるんだなって” “なめたらいけないなと思いましたね” と実感を込めて語る一方で、 “辛さを見せない” という姿勢については “不安を感じても「それは私らしくない」と思いながら跳ねのけるようにしています” と毅然と答えています。
美川さんは、自身の母について “子どもの時から「あんたはしぶとい子だから」「あんたは這い上がる子だから」と、いつも励ましてくれていた” と回想。難病で闘う全国の方々に向け “しぶとくしぶとく頑張ることです。私もしっかり頑張るから。頼んだわよ” とエールを送りました。
【担当:芸能情報ステーション】














