財務省が発表した11月の貿易収支は、記録的な円安の影響で2兆274億円あまりの赤字となり、4か月連続で2兆円を超える大幅な赤字でした。貿易赤字は16か月連続で、赤字額は11月としては過去最大です。

自動車などの輸出が伸び、輸出額は8兆8375億円と好調でしたが、エネルギー価格の高騰や、1年前と比べて、およそ32円円安が進行した影響を受け、輸入額が10兆8649億円と、去年より30%あまり増加したことが要因です。

貿易赤字が拡大すると、企業などが支払いにあてるドルなどの外貨の調達を目的に円を売る必要が出てくるため、円安がさらなる円安につながる可能性もあります。