危険運転致死傷罪の見直しに向けた議論を進めている「法制審議会」で、法務省は数値基準の試案を示しました。

法務大臣の諮問機関「法制審議会」の部会では、適用の曖昧さが指摘されている危険運転致死傷罪の見直しに向けた議論を進めています。

法務省はきょう開かれた部会で、数値基準の試案を示しました。

試案によりますと、「飲酒運転」では血中のアルコール濃度が「1.0ミリグラム以上」、呼気のアルコール濃度が「0.5ミリグラム以上」としました。

また、「高速度」では、▼最高速度が60キロを超える道路では、最高速度に加えて「60キロ」、▼最高速度が60キロ以下の道路では、最高速度に加えて「50キロ」とし、それぞれの数値基準を超えれば、危険運転致死傷罪の適用範囲とするとしています。

きょう開かれた部会ではこの試案をもとに議論が行われましたが、まとまらず、引き続き議論が行われます。

一方、部会では「ドリフト走行」についても議論していて、危険運転致死傷罪の対象とする方針です。