■プロ野球DeNAの佐野恵太外野手(28)が14日、横浜市内の球団事務所で契約更改に臨み、6000万円増の1億7000万円(金額は推定、単年契約)でサインした。

プロ6年目の佐野は今季、キャプテンとして5月に椎間関節炎による登録抹消で離脱はあったものの、左翼手、一塁手としても133試合に出場。リーグ3位で3年連続の3割となる打率.304、プロ入り最多の本塁打22、昨年に並ぶ打点72を記録、リーグ最多の161安打をマークし中日・岡林勇希(20)と自身初となる最多安打のタイトルを分け合った。

佐野は16年ドラフト9位で明治大学から入団。支配下指名では87選手中84番目の指名で1年目の年俸は670万円、7年目の来季の年俸は初年度から25倍強の大幅アップとなった。

今季について「2位で悔しい思いをしたが、最下位から2位になれることができたので、勝つ喜びを感じられたシーズンだった」と振り返り、来季に向けて「今季以上ということは必然的に目指すのは優勝」と98年以来の優勝に向けて強く意気込んだ。さらにクライマックスシリーズ終わりに三浦監督から来年のキャプテンについて聞かれたそうで「(来季も)キャプテンをやりたいという思いは伝えた」と明かした。

年俸が初年度から25倍近くアップしたことについて「入った時は670万円だったので、本当に当時の自分に言っても信じないと思うし、こうして成績を残すことができたら評価してもらえて年俸も上がっていくんだというのは、よく言われるプロの世界に入ればドラフトが何位でも入ってからが勝負だと、入ればみんな同じと当時言ってもらいましたが年齢を重ねるにつれて本当にそうなんだなと感じることが増えてきました」と語った。

DeNAの来季1億円以上の他選手は投手は3名で山﨑康晃(30)が3億円(+2000万)・6年契約、今永昇太(29)の1億4000万円(+4000万)、三嶋一輝(32)の1億2000万円(現状維持)、野手は4名で宮崎敏郎(34)が2億円(現状維持)、牧秀悟(24)が1億2000万円(+5000万円)と桑原将志(29)も1億2000万(+1500万)、伊藤光(33)が1億1000万円(現状維持)で契約を更改している。

球団野手の最高年俸は2019年・筒香嘉智の入団10年目の4億円。

【佐野恵太の年俸推移(金額は推定)】

17年 670万円
18年 700万円
19年 1200万円
20年 2400万円
21年 7000万円(首位打者・ベストナイン)
22年 1億1000万円(*最多安打)
23年 1億7000万円