熊本県が藤崎台から別の場所に移転する方針を示している県営野球場を巡り、木村知事と熊本市の大西市長がトップ会談することが明らかになりました。

熊本の球児の憧れの場所は今後どうなるのでしょうか。

熊本市 大西一史市長「近日中に木村知事と直接意見交換を行いたいと考えている」

12月3日の市議会一般質問で、大西市長が明らかにしたものです。

県は今年9月、老朽化が進む県営スポーツ施設の今後の整備方針をまとめ、県営野球場を現在の藤崎台から別の場所に移転する方針を示しました。

新たな球場が完成した後、藤崎台に残る球場をどうするかはまだ決まっていませんが、3日の市議会で、市が運営する可能性について問われた大西市長は…。

大西市長「老朽化の現状、改修や毎年の維持管理費用、将来的な解体経費、熊本城域内にあるという立地特性などを総合的に判断する必要がある」

老朽化などを理由に運営に慎重な姿勢を示しました。

知事と大西市長のトップ会談は、早ければ年内に開かれる予定です。

大西市長「藤崎台球場が今後も使えるなら、何で移転して作るのかという話にもなりかねない。トップ会談で県としてどういう考えを持っているかを聞いた上で、熊本市としての方向性も考えていきたい」

また今後、県が公募する新球場の建設地に熊本市が名乗りを上げるかどうかについて、大西市長は「広大な施設を作る市有地はない」としながらも、「市民のニーズを探りながら準備を進めたい」と述べました。