勤務先の高校の更衣室やトイレに小型カメラを設置し、女性を盗撮した罪などに問われている元教諭の男に対し、きょう、宇都宮地裁で行われた裁判で、検察側は懲役1年6か月を求刑しました。

栃木県の県立高校の元教諭・古口大輔被告(38)は今年8月、勤務先だった高校の女子更衣室やトイレに侵入して小型カメラを設置し、30人ほどの女性を盗撮した罪に問われています。

きょう、宇都宮地裁で開かれた裁判の被告人質問で、古口被告はおよそ8年前から盗撮を始めたと認め、「見えないところをのぞいてみたいという欲求があり、抑えることができなくなって始めてしまった」と動機を語りました。

検察側は「教諭という立場を利用した犯行で、巧妙で悪質であり、生じた結果は重大」と指摘し、古口被告に懲役1年6か月を求刑しました。

一方、弁護側は勤務態度に問題がなかったことなどに触れつつ、「懲戒免職で、すでに社会的に大きな制裁は受けております」などと述べ、執行猶予付きの判決を求めました。

古口被告は最後に「私は教員という立場でありながら、たくさんの人を傷つけたり、教員の信頼を損なうことをしてしまった。たくさんの人にご迷惑をおかけして本当に申し訳なかったと思っております」と話し、裁判は結審しました。

判決は今月(12月)19日に言い渡される予定です。