松江テルサの扱いが焦点となっていたJR松江駅周辺の整備案は、両論併記となりました。官民で作る松江駅前デザイン会議は、およそ2年がかりでまとめたデザイン案を、28日、松江市の上定昭仁市長に提出しました。

松江駅前デザイン会議会長を務める松江商工会議所の田部長右衛門会頭は、28日、上定市長にデザイン案を手渡しました。

デザイン会議は、まちづくりの専門家や銀行、JRなどで構成され、JR松江駅周辺のにぎわい創出、利便性向上などを目的として、およそ2年にわたり検討を重ね、2000年に建設された複合施設の松江テルサの扱いが焦点になりました。

検討の結果、テルサを撤去してそこにバスターミナルや駅前広場を整備するA案と、残してバスの待合施設や交流・滞在空間として活用するB案の両論を併記しました。

松江駅前デザイン会議・田部長右衛門会長(松江商工会議所会頭)「こういう風にしたら財政的に難しいよね、みたいな所があったんで、そこが一番難しかったなと。」

松江市 上定昭仁市長「一畑百貨店、あるいはその跡地についての検討と歩調を合わせて、足並みをそろえて検討を進めて行く必要があると。」

提出されたデザイン案は、今後、市が具体的な整備計画をまとめる上で指針とされます。ただ、民有地で、今回のデザイン案の対象外となる一畑百貨店跡地の将来像が見えないことが問題と言えそうです。