在宅で療養する患者のもとに医師が向かう際に、緊急走行が可能な「ホスピスカー」を宮崎市の診療所が県内で初めて導入し、12月から運用をスタートします。
28日は運用開始を前に、車両がお披露目されました。
県内で初めてホスピスカーを導入したのは、宮崎市池内町の「あおやま訪問・救急クリニック」で、県公安委員会の指定を受けて運用します。
28日は、12月1日からの運用開始を前にホスピスカーがお披露目されました。
ホスピスカーには、救急車と同じように赤色灯やサイレンが搭載されていて、在宅で療養するがん患者が痛みを訴えた際などに医師と看護師が救急走行で駆けつけ迅速にケアなどを行うことができるということです。
(あおやま訪問・救急クリニック 青山剛士院長)
「在宅で安心してご自身の本来の最後まで自宅でというところを達成できるような、希望の光とまではいいすぎかも知れませんけど、それに近い存在になればいいかなと思っています」
クリニックの青山院長は、県立宮崎病院などで救急救命医として働いた経験があり、ホスピスカーの運用を通してひっ迫する救急医療体制の負担軽減にもつなげたいとしています。
(あおやま訪問・救急クリニック 青山剛士院長)
「自宅の療養で安心して緊急の時にも診てもらえるんだというのが、地域のモデルとして、ひとつ選択肢の幅を広げるような形になればいいなとは思っております」
ホスピスカーの対象となるのは、クリニックで訪問診療を受けている自宅療養者で、クリニックは、普段、車両を往診車として使用することにしています。














