青森県内で今シーズン、過去最悪の被害となった「ナラ枯れ」について、対処や予防法を学ぶ研修会が東北町で行われました。被害拡大を受けて、三八上北で初めての実施となります。

ナラ枯れ予防の研修会は、県が2010年から定期的に実施していて、27日は市町村の職員や森林組合の関係者など約60人が参加しました。

県内で今シーズンの「ナラ枯れ」は29市町村で10万本余の被害が確認され、市町村、本数ともに過去最多となりました。

このうち三八上北では、昨シーズン初めて被害が確認され、今シーズンは新たに5市町村へ被害が拡大したことから研修会が初めて実施されました。

参加者は、ナラ枯れの拡大を防ぐために伐採した木に薬剤をかけて殺菌する方法や、予防として被害を受けていない木の幹に薬剤を注入する方法を学びました。

参加者
「移動や力のいる作業や薬品を使うなど、一通りの作業は難しそうだが、これで菌や虫を防げるのであれば、どんどんやっていきたい。県の申し出があればいつでも協力したい」

県はナラ枯れの被害を抑えるため、引き続き、研修会などを通して対処や予防法を広めたいとしています。