来年5月に開催されるG7広島サミットに先立ち、被爆地、長崎広島の両市長が13日、岸田総理と面会し『サミットで核兵器廃絶を議題とすること』などを求めました。

岸田総理との面会は13日夕方東京の首相官邸で行われました。

ロシアによる核の脅しが続く中、来年5月に広島で開催されるG7主要国首脳会議で『核兵器廃絶を議題とすること』また、広島のサミット前に長崎で開催される保健大臣会合の機会も含め『各国首脳陣が広島・長崎で“被爆の実相”に触れる機会を作ること』などを求めました。

田上 富久 長崎市長:
「原爆資料館などの視察は、広島も含めて『非常に大事な要素』(という総理の認識)という事で検討して頂けるのではないかと思います。
核兵器保有国のトップが一人ではなくて“被爆地に揃う事”は初めてのケースですので、その場で被爆の実相に触れることは非常に大きなこと。非常に大きな一歩になると思います」

田上市長は岸田総理に対し、広島との間に大きな格差が残る『被爆体験者問題解決への取り組み』を求めたほか、サミットにあわせカトリック信者でもあるアメリカのバイデン大統領の長崎訪問が実現するよう尽力を求めたということです。