聴覚障害者の国際スポーツ大会「東京デフリンピック」のサッカー競技で、男子の日本代表は25日、決勝で敗れましたが、初の銀メダルを獲得しました。

Jヴィレッジで開催された東京デフリンピックのサッカー競技。世界ランク4位の日本の決勝の相手は、世界ランク3位のトルコです。会場のJヴィレッジスタジアムには、決勝を一目見ようと大勢の観客が詰めかけました。

試合は開始早々、トルコに先制を許す苦しい展開。しかし、すぐさま反撃に出ます。前半6分、林滉大の強烈なシュートですぐさま同点に追いつきます。

その後、一進一退の攻防が続き前半17分。日本は一瞬の隙をつかれ、トルコに再び得点を許します。追いつきたい日本は後半チャンスを作りますが、トルコの守備を崩せません。

後半アディショナルタイム、最大のチャンスを迎えますが、これも決まらず。倒れこむ選手たち。金メダルまであと一歩でした。

悔しさを見せる選手たちを迎えたのは「サインエール」。健闘を労います。

デフサッカー男子日本代表・松元卓巳キャプテン「日本のデフサッカーも決勝まで行ける力があるというのは、男子も女子も証明することができたので。未来につながる希望は出せたと思う」

敗れはしたものの、デフリンピックでは男子初となる銀メダル獲得。指揮を執った齋藤監督は、選手たちの成長をたたえます。

デフサッカー男子日本代表・齋藤登監督「健常者であれば聞く耳を持つという言い方なんでしょうけど、彼らはそうではないなかでもしっかりと監督の目と顔を見て受け取ってくれたからこその成長で、ここまで来られたと思っている。彼らとの出会い、過ごした時間が金メダル以上の宝物だと思っている」