新潟県柏崎市に住む70代男性が息子を名乗る男に1100万円をだまし取られるなどの被害に遭っていたことが分かりました。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

警察によりますと、10月2日に男性の自宅固定電話に「体調が悪くておたふくになったかもしれない」などとせき込みながら話す男から電話がありました。

心配した70代男性は息子だと思い、息子の名前を話したところ、男は息子を名乗り「暗号資産の税金の滞納で600万円請求されている」などと話したうえ、「銀行の口座が凍結されていて、滞納分を支払えば凍結が解除される」「印紙代として電子マネーカード2万円分が必要だ」「500万円の追徴金がある」などと金銭を要求してきたといいます。

70代男性は言われるがまま、10月11日から15日までの間、2回にわたり、相手から指定された埼玉県草加市内の集合住宅宛てに現金合わせて1100万円を宅配便で送付しだまし取られたほか、2万円分の電子マネーカードを購入して相手にコード番号を伝えてだまし取られたということです。

その後、相手との連絡が途絶えたほか、ニュースで同様の特殊詐欺の手口を見て被害に気付き、警察に届け出たということです。警察は特殊詐欺事件として捜査しています。

【被害防止の注意点】
・電話でお金の話が出たら、いったん電話を切り、すぐに家族などに相談してください
・「現金を宅配便で送れ」は詐欺の可能性が高いので、決して送らないでください
・家族に電話などで確認する場合は、もとから知っている番号にかけてください