現職と新人が同じ得票数で並び、くじ引きで新人の当選が決まった、茨城県の神栖市長選挙。落選した現職からの異議申し立てを受け、きょう、3万3000票を超えるすべての票の再点検が行われています。

今月10日に投開票が行われた神栖市の市長選挙は、▼現職の石田進氏と、▼新人の木内敏之氏がともに1万6724票で並ぶ異例の事態となり、公職選挙法に基づいて、くじ引きが行われました。

その結果、新人の木内氏の当選が決まりましたが、落選した石田氏側は、開票作業で有効票と思われる票が無効票として扱われるのを立会人が確認したとして、異議申し立てを行っていました。

これを受け、市の選挙管理委員会はきょう午前9時半から、無効票219票を含むすべての票の再点検を行い、▼別の候補者の票が混在していないかや、▼無効票に有効な票が含まれていないかなどを確認しています。

再点検で有効票が変わった場合、当選者が変わる可能性もあるということです。