12年前、「餃子の王将」を運営する会社の社長を射殺した罪などに問われている暴力団幹部の男の裁判。11月26日午後、京都地裁で始まります。

 起訴状などによりますと、特定危険指定暴力団「工藤会」系幹部の田中幸雄被告(59)は2013年12月、京都市山科区の「王将フードサービス」の駐車場で拳銃を発砲し、社長だった大東隆行さん(当時72)を殺害した罪などに問われています。

 裁判の審理は、被告が暴力団関係者であることが考慮されたとみられ、裁判員ではなく裁判官のみで行われます。現場近くに残されたタバコの吸い殻から検出されたDNA型が、田中被告のものと一致するなど、検察が状況証拠から立証する見通しである一方、田中被告は無罪を主張する方針です。

 大東さんの遺族はMBSの取材に「家族にとって分岐点。なぜ殺されないといけなかったのか、それがいちばん知りたい」とコメントしています。

 初公判は26日午後1時半からです。