日中関係の緊張が続く中、香港政府トップが「日本の指導者が極めて誤った発言をし、中国人民の感情を傷つけた」と初めて公に批判しました。

香港政府トップの李家超行政長官が24日、高市総理の台湾有事をめぐる発言について「日本の指導者が公然と極めて誤った発言をし、中国人民の感情を傷つけた。すべての中国人が容認できるものではない」と批判しました。

香港メディアによりますと、李行政長官が高市総理の発言を公に批判するのは初めてです。

また、日中間の人的交流の雰囲気を著しく悪化させたと主張し、「国家=中国の対日政策を支持する」と強調しました。

香港でも今月15日、日本への渡航の警戒を高めるよう呼びかけられたほか、日本で行われる交流事業に中学生の派遣を取りやめたり、公共放送で始まったばかりの日本のアニメの放送が中止になったりと、中国政府に足並みをそろえた対応がとられています。