岐阜県下呂市にひっそりと建つお地蔵さま。近くのもみじが見頃を迎え、真っ赤な傘をさしたように地域を見守っています。

深まっていく秋。真っ赤に染まったもみじの下には…お地蔵さまが。

岐阜県下呂市、JR高山線のすぐそばで、大きな赤い傘をさして列車を見つめています。名も無きお地蔵さまは、線路で人身事故が相次いだことから64年前に建てられました。

ほとんど知られておらず、わざわざ訪ねてくる人もいませんが、地元の人たちにはずっと特別な存在。

この日は色鮮やかなもみじに誘われて草取りです。

(地元の人)「きれいだね、下から見るのっていいよね」
(地元の人)「ことしは赤が特にきれい。皆の無事を見守ってくれると感じる。ずっとここに、いていただきたい」

大切に守られているお地蔵さまを、もみじはことしも真っ赤な傘を広げて包んでいます。