天皇皇后両陛下が開発途上国に人材を派遣する「JICA」の発足60周年式典に出席されました。

きょう午後3時ごろ、東京・千代田区で「JICA海外協力隊発足60周年記念式典」が行われ、天皇皇后両陛下が出席し、冒頭、陛下があいさつされました。

「隊員の皆さんの活動が現地でも高く評価され、派遣各国と我が国との間の信頼づくりに貢献されてきたことに深く敬意を表します。インターネットの発達によって海外と瞬時につながることができるようになった今日においても、我が国と諸外国との相互理解を深め、世界の平和と発展に寄与していくうえで、JICA海外協力隊のように現地の人々と共に生活し、活動しながら、人を育て、人と人との信頼を高めていくことの重要性は変わりません」

JICAはこれまで、99か国に5万8000人以上の隊員を派遣。JICAが発足した1965年、当時、皇太子だった上皇さまが第一陣の隊員たちを東宮御所に招かれて以降、皇室と「JICA」の関わりが続いています。

両陛下は式典後、派遣経験のある元隊員らと懇談し、陛下は派遣された経験が帰国後の活動にどういきているかなどを質問されました。

両陛下は、元隊員らに対して「頑張ってください」とエールも送られたということです。