静岡市議会11月定例会が11月13日に開会し、産後ケア事業の充実などを盛り込んだ補正予算案が提出されました。一方、事業費300億円が見込まれているアリーナ建設などについて議論する特別委員会では、10月末時点で寄付金が約3800万円にとどまっていることが明らかになりました。

13日から始まった静岡市議会11月定例会では、11月補正予算案など25の議案が提出されました。

補正予算案には、主な事業として産後ケア事業費に2100万円、IAIスタジアム日本平の観客席の更新費用として1億8920万円などが計上されています。

今回は不燃ごみなどを一時保管する「清水ストックヤード」の整備計画見直しにより、補正予算案は一般会計で1647万円の減額となっています。

一方、午後に開かれたのはJR東静岡駅北口に建設予定のアリーナや清水区の新たなサッカースタジアムについて議論する特別委員会です。

静岡市議会の各会派は10月、ジーライオンアリーナ神戸とエディオンピースウイング広島を視察し、委員は「具体的なイメージを持つことができた」と評価しました。

<アリーナ・スタジアム整備調査特別委員会 福地健委員>
「神戸・広島ともに国の補助とは別に企業や個人からの寄付がとても大きな割合を占めていたと思っております。本市では寄付をどのような方法でどのぐらいの額を目標に集めていくのか教えてください」

<静岡市社会共有資産利活用推進課 岡村貴晶課長>
「(アリーナは)ふるさと納税と企業からで10月末現在、3783万6000円の寄付を集めている。ただ、先行しているところに比べるとだいぶ少ないものですから、これから力を入れてやっていきたい」

アリーナの事業費は約300億円と見込まれています。静岡市は委員からの指摘を受け、今後は目標額を設定し民間事業者の協力を得ながら事業を進めていくと強調しました。